マンガと情報デザイン・4(感情、雰囲気)

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マンガと情報デザイン

マンガは、狭義には「笑い」を目的とした絵を指す。登場人物の行動や言動を主観的に、あるいは客観的に体感することで、読者に笑いの感情が生じる。笑い以外の感情についても同様であり、マンガの登場人物が抱くさまざまな感情を読者に理解させるには、わかりやすい感情の表現方法が不可欠である。マンガで特徴的に用いられる感情や雰囲気の表現方法についてまとめた。

感情の表現

表情や動作による感情の表現

喜び
口が大きく開かれる、眉尻や目尻が上がる、頬のピークが上がる、上体をのけぞる、手を叩く
怒り
眉間にシワが入る、歯を食いしばる、影が増える、怒りの対象を見上げる、拳を握り締める
哀しみ
涙を流す、目線を下に落とす、ハの字眉毛になる、口元を抑える
基本的な感情の描き分け

よりマンガ的な感情の表現

喜び
目が円弧になる、キャラクターがデフォルメされる、雲形の吹き出し
怒り、憤慨
頭上に怒りマーク、眼の中に炎、毛が逆立つ、破裂型の吹き出し、強い鼻息
哀しみ
目がバツ印になる、涙が吹き出す、波型の吹き出し、顔にかかる影の形喩
憧れ、好意
目がハートや星になる、ハートが飛ぶ
照れ、恥ずかしさ
汗が吹き出す、顔が赤くなる、頭から湯気がでる
驚き、ショック
頭上にエクスクラメーションマーク、キャラクターが白くなる、岩が落ちてくる
唖然、あきれる
頭上に涙、頭上を三点リーダー(…)や鳥などが飛ぶ、形喩でため息を描く
よりマンガ的な感情表現

直接的な描写ではなく、余白やいわゆる「捨てゴマ」を使って感情の変化や場面の変化、間を表現することも多い。

雰囲気の表現

効果線
集中線、スピード線、点描、カケアミで雰囲気を表現
ベタ
アミやスクリーントーンよりも強く雰囲気を調整
描き文字
擬音などで場の状況や雰囲気を表現
雰囲気の表現

マンガで用いられる様々な表現の工夫

  • 点線で透明を表現
  • 足を渦巻きに描いて全速力を表現
  • 残像を描いて素早い動きを表現
  • 頭上の星で殴られたことを表現
  • 骨が透けることで感電を表現
  • 記号化された絆創膏で心的、外的ダメージを表現

まとめ

  • 感情表現の基本は表情の描き分けである
  • 背景、描き文字、形喩などで感情の表現や雰囲気の表現を補うことができる
  • 過剰な誇張表現はマンガならでは

参考

記事のデータ

公開日2012年12月7日
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