パイロット フリクションボール 0.5m 8本セット

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パイロット フリクションボール 0.5m 8本セット

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メーカー
パイロット

レビュー

概要

唯一無二の「消せる」ボールペン。考えるための筆記具。書いた文字が消せる。このボールペンの特徴はそれだけである。しかし、消すことができるだけで、文章を書く際になんとなく感じていた抵抗が少なくなり、アイデアは思いついたときに、情報は気になったときに書き留めることができるようになる。

良いところ

実は、「書く」というのは相当な練習が必要な技術である。また、継続て使わなければその力がどんどん落ちていく技術でもある。PCを使って文章を書いたり推敲したりしていると、その便利な編集機能に甘えてしまうためか、書く技術(ここでは要点を抑えた無駄のない文章を短時間で書く技術)はどんどん低下してしまう。もちろんすべての記録作業を使い慣れたPCで行うことができれば良いのだが、会議中や打ち合わせ中、また移動中など、十分な時間やスペースが取れないことも多い。川喜田二郎氏が「発想法」を著した時代から引き続き、「ペン+手帳」というアナログな筆記用具が有効なシーンはまだまだあるのだ。しかし、前述のように「書く技術」は衰える一方で、同時に書かないことで悪筆にもなり、何を書いているのかわからないメモがたくさん生み出されることになる。そうしているうちに書くことをやめ、さらに書く技術は衰える、という悪循環に陥ってしまうのだ。

そんな状況を打破する救世主が「フリクション」である。編集が容易なデジタル機器に慣れてしまった現代人にとって、「なかったことにできる(=消せる)」機能は心地良く、気軽に書きはじめることができる。

ところでフリクションシリーズは書いた文字を「消せる」ので、正式な書類や伝票で使うことはできない。しかし、フリクションシリーズが本領を発揮するのは、文書の作成と言うよりは、「情報の入出力」の場面であることが多い。アイデアを出したり、まとめたり、また本を読む際に重要な箇所に線を引いたり、解説や注意書きを書き入れたり。このようなシチュエーションでは大活躍すること請け合いである。

気になるところ

フリクションシリーズは熱を与えると無色化する特殊なインクを利用して、消せる機能を実現している。逆に言うと熱に弱く、夏場の車中や冬場の暖房器具周辺に放置するとインクの色が消えてしまうこともある。また、同じ価格帯の筆記具と比較してお世辞にもデザインが良いとは言えない。ケース部分のデザインや大きさにこだわった高級なラインが準備されてはいるものの、十分ではない。

気がついたこと

考えたりまとめたりなどの思考作業では、2色、3色などの多色タイプがおすすめである。情報のおおまかな分類をすることもできるし、重要な情報に印を付けることもできる。また付箋との相性もよく、ブレインストーミングには最適なペンであるといえる。

まとめ

フリクションに慣れ過ぎると、デジタル機器での文書作成と同じように「余り考えることなく書く」という癖がついてしまう恐れがある。しかしそれよりも「何も書かない、何も考えない」という状況に陥るほうを恐れるべきだ。どんどん書いて、どんどん消して、という作業の中で、自身の「思考の流れ」や「文章のクセ」、「心地良い思考や筆記の速度」を見つけることができれば、より精度の高い情報の入出力が可能になるであろう。

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公開日2012年10月25日
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