知の技法

データ
- 書名
- 知の技法
- 編集
- 小林康夫、船曳建夫
- 出版社
- 東京大学出版会
- 発行日
- 1994年4月
概要
東京大学教養学部「基礎演習」のテキストとして編集。規定の領域を超えて、「知」を追求する全ての「学」に共通する技術や作法を習得させることを目指す。「学問の行為論」「認識の技術」「表現の技術」と3部にわけて構成しており、「認識の技術」では情報の収集について様々な学問のケースを紹介する。「表現の技術」では論文、口頭発表の常識や技法について解説している。
抜粋
- 学問とは、一定の対象に関する普遍的な記述を与えることだ
- どのような知の言説も、同じ知の共同体に属する他の研究者が、同じ手続きを踏んでその記述や主張を、再検討し、場合によっては、反論し、反駁し、更新するという可能性に対して開かれていなければならない
- 大学においては、これこれの個別的な学問知識を学ぶよりは、普遍性の方へと自らの言語を開いていく仕方や作法を身につけることのほうが、はるかに肝要
表現するに足る議論とは
表現するに足る議論とは、以下のいずれかを含む。
- 発見
- 新しい現象や事実の発見の報告
- 発明
- ある現象や事実について新しい解釈や説明理論を発明することで新たな理解を提示する
- 総合、関連
- 新旧の様々な現象や事実、様々な解釈や説明理論、それらを関連させ、総合することで新たな理解を提示する
- 批判、再解釈
- 上記の発見、発明、総合、関連についての批判や評価、説明や解析
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記事のデータ
文責 | |
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公開日 | 2012年2月15日 |
カテゴリー | |
タグ | 情報を伝える/情報を利用する/情報を整理する/情報を表現する/情報を集める |
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