「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ

データ
- 書名
- 「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ
- 著者
- 谷岡一郎
- 出版社
- 文藝春秋
- 発行日
- 2000年6月
概要
「社会調査の大半はゴミである」とし、社会調査がゴミになってしまう理由と正しい方法論について語る。「リサーチ・リテラシー」を身につける事の重要さがよくわかる。
抜粋
- 世の中のいわゆる「社会調査」は過半数がゴミである。
- 始末が悪いことに、ゴミは(囲繞されたり参考されたりして)新たなゴミを生み、さらに増殖を続ける。
- ゴミが作られる理由はいろいろあり、調査のすべてのプロセスに渡る。
- ゴミを作らないための正しい方法論を学ぶ。
- ゴミを見分ける方法(リサーチ・リテラシー)を学ぶ。
リサーチデザインでみられるバイアス(偏向)
- 時期と回数
- シーズナルバイアス:季節で変わる
- メモリーエフェクト:以前のことを正確に覚えていない
- ドラマタイジングエフェクト:証言が大げさになる
- トランスレーションバイアス:言語で変わる
- データ収集方法
- 測定方法のバイアス:人の主観、機械の性能による
- 回収方法のバイアス:すべてのひとからあますことなくデータを収集出来ない
- インタビュアー効果:インタビュアーに誘導、影響される
- 質問票
- 言語や用語:難易度や認知度の高低
- 二重質問:一つの選択肢に複数の内容を含む
- あいまいな選択肢:「どちらともいえない」など
- サンプル抽出
- 数が少ない:有効回答数が少なすぎる
- 母集団がわからない:数が多くても、偏った母集団である
- 比較出来ないサンプル:日本人学校ではいじめが少ない、など
- 代表的な意見を反映していない:回収率が低い、ある特徴を持ったグループの回答拒否、など
- 分析
- 事前に決められた方法では無い:分析者の思想によって都合の良い分析方法を行う場合
参考
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記事のデータ
文責 | |
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公開日 | 2015年3月30日 |
カテゴリー | |
タグ | 分析/情報を整理する/情報を表現する/情報を集める/意図した通りに伝える |
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