ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図 2025

データ
- 書名
- ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図 2025
- 著者
- リンダ・グラットン
- 翻訳
- 池村千秋
- 出版社
- プレジデント社
- 発行日
- 2012年7月
概要
「2025年の働き方」を考えるうえで、3つの「シフト」が必要だと説く。1つ目は「ゼネラリストから連続スペシャリストへ」、2つ目は「孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ」、3つ目は「大量消費から情熱を傾けられる経験へ」である。シフトの前提となる5つの変化(テクノロジーの進化、グローバル化、長寿化、社会そのものの変化、エネルギー問題の深刻化)についても解説。
未来を形作る5つの要因
テクノロジーの進化
- テクノロジーが飛躍的に発展する
- 世界の50億人がインターネットで結ばれる
- 地球上のいたる所で「クラウド」を利用できるようになる
- 生産性が向上し続ける
- 「ソーシャルな」参加が活発になる
- 知識のデジタル化が進む
- メガ企業とミニ起業家が台頭する
- バーチャル空間で働き、「アバター」を利用することが当たり前になる
- 「人工知能アシスタント」が普及する
- テクノロジーが人間の労働者に取って代わる
グローバル化の進展
- 24時間、週7日休まないグローバルな世界が出現した
- 新興国が台頭した
- 中国とインドの経済がめざましく成長した
- 倹約型イノベーションの道が開けた
- 新たな人材排出国が登場しつつある
- 世界中で都市化が進行する
- バブルの形成と崩壊が繰り返される
- 世界の様々な地域に貧困層が出現する
人口構成の変化と長寿化
- Y世代(1980年〜1995年頃の生まれ)の影響力が拡大する
- 寿命が長くなる
- ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える
- 国境を越えた移住が活発になる
社会の変化
- 家族のあり方が変わる
- 自分を見つめ直す人が増える
- 女性の力が強くなる
- バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
- 大企業や政府に対する不信感が強まる
- 幸福感が弱まる
- 余暇時間が増える
エネルギー、環境問題の深刻化
- エネルギー価格が上昇する
- 環境用の惨事が原因で住居を追われる人が現れる
- 持続可能性を重んじる文化が形成されはじめる
仕事の世界で必要な3つの資本とそのシフト
- 知的資本
- 知識と知的思考力
- 「広く浅く」から「狭く深く」
- 専門技能の連続的習得とセルフマーケティング
- 人間関係資本
- 人的ネットワークの強さと幅広さ
- 「ポッセ:頼りになる同志」「ビッグアイデアクラウド」「自己再生のコミュニティ」の3種類
- 情緒的資本
- 自分についての理解、強靱な精神
- 「お金と消費」より「経験」に重きを置く価値観
連続スペシャリストになるには
- ある技能が他の技能より高い価値を持つのはどういう場合なのかをよく考える
- 未来の世界でどういう技能が価値を持つか予測を立てる
- 未来に価値を持ちそうな技能を念頭に置いて、自分の好きなことを職業に選ぶ
- その分野で、専門技能に徹底的に磨きをかける
- ある分野で習熟した後も、他の分野に転身する覚悟を持ち続ける
高い価値を持つ専門技能の条件
- 価値を生み出せるかどうか
- 希少性があるかどうか
- 真似されにくいかどうか
セルフマーケティングの3つの方法
- 仕事に刻印や署名をする
- ギルド(同業者組合)をつくる
- 精力的に仕事する期間と私生活を優先する期間を交互に繰り返す
参考
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ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図 2025
記事のデータ
文責 | |
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公開日 | 2014年9月16日 |
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タグ | おすすめ/歴史/経営とビジネス |
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