理解を妨げる14の問題

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理解を妨げる14の問題

情報を発信するとき、また情報を受け取るときに、その理解を妨げる可能性があるいくつかの問題についてまとめた。「それは「情報」ではない。」より、抜粋して加筆。

情報を発信する側の問題

必要以上の情報

豊富な知識がある場合、それに溺れて受け取る側が求められている以上の情報を提供してしまう。専門家が陥りやすい。

  • 権威による講演会:専門家以外は理解出来ない内容を話してしまう
  • 初心者向けセミナー:初心者には不要な高度な内容を盛り込んで混乱させる

正確過ぎる

受け手の受取能力を超えて正確な情報を提供する。正確な情報が必要な人が少ない場合も含む。

  • 天気予報:気圧の詳細や天気図は多くの視聴者にとっては不要である
  • アバター:ゲームやSNSのアバター(自分の分身となるキャラクター)の作成時に設定項目が多すぎる場合

過剰に装飾する

色や言葉で過剰に装飾する。

  • ECサイトの商品情報:特徴や状態の説明が演出過多な場合
  • 店頭のポスターやのぼり:一番推したい企画や商品がわからなくなる

イラストの多用

文字をイラストに代替することがユーザーフレンドリーであると勘違いすること。

  • 公共施設の案内表示:ピクトグラムの出来が悪い場合
  • タッチパネルの表示:文字の方が早く伝わる場合もある

結論や主旨がわからない状態が続く

結論やテーマがわからない状態が長く続くと、不安になる。

  • プレゼンテーション:冒頭で結論を述べない場合
  • 会議:結論の方向性や決めるべき事柄があらかじめ共有出来ていない場合

不健全な比較

情報から得られる結論を意図的に操作できるような状態で比較をする。

  • 貨幣価値の変化を無視:大卒初任給を50年前と比べて「上がった」という
  • 絶対と相対:GDPの「伸び率」の鈍化を指摘して「貧しくなった」と評価する

情報を受け取る側の問題

知ったかぶり

「知ったかぶり」は、知らないことを学ぶ機会を奪う。多くの場合、情報の受け手が不利益を被る。

  • 携帯電話の料金体系:複雑なオプションなど
  • 授業や会議:知ったかぶりを続けると「わからないことがわからない」状態に陥りやすい

過剰な厳密さ

飛行機の高度が1フィート変わっても問題ないし、多くの場合、時間が1分違っても問題ない。

  • 読書:本を一字一句漏らさないように読む
  • 時計:電波時計の「10万年に1秒の誤差」など

丸暗記

興味の無いことを詰め込んで学ぶと、時間の経過とともに忘れてしまう。

  • 受験勉強:体系づけて学んでいないと、受験が終わると内容を忘れる
  • パスワード:シンプルすぎず、想起しやすいパスワードを考えることが重要

専門家の権威に頼る

専門家が中立で客観的な意見を言っていると信じ込む。

  • 広告:有名人、大学、NASA、有名企業などの利用実績などを紹介する
  • 健康食品:効果を直接的に謳えない健康食品は医者などのコメントを引用する

手段と目的を見誤る

目的を達成するための「手段」が目的になってしまう。

  • 資格取得:「この資格があれば大丈夫」「英語さえ出来れば仕事になる」などと考える
  • ホームページ:ホームページを作ったことで安心してしまい、更新を行わない

情報を発信する側、受け取る側両方の問題

見栄えの善し悪しで内容を判断する

情報は発信者の意図が正確に伝えられて始めて性能を発揮できる。伝えられ方の美醜は問題ではない。

  • プレゼンテーション:プレゼン資料の出来不出来で内容を判断する
  • デザイナーズ建築:ともすると使い勝手を疎かにしたデザインになりがち

データを詰め込みすぎる

データ量をコントロールできていない状況でさらにデータを入れる必要がある場合。

  • 授業や会議:特に情報の積み上げが必要な内容の場合、理解が止まってしまう
  • マルチタスク:全てのタスクの質が落ちる事が多い

情報では無いものを情報として扱う

本来情報となり得ないものを情報として扱う。情報とは、データのうち、意思決定に用いられたものや知識体系への事実追加、あるいは修正に役立った物をさす。

  • 料理の手順:「少々」「火が通るまで」など、人によって変化する可能性があるもの
  • データ:目的を持って整理されていないデータを情報として扱う

参考

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文責IDIA.JP
公開日2014年12月24日
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