情報分析の基本

情報を得るための調査は「定性調査」と「定量調査」に大別できる。各調査で得られる「定性データ」と「定量データ」では分析手法が異なる。
定性調査と定量調査
定性調査 | 定量調査 | |
---|---|---|
調査手法例 | インタビュー、観察 | アンケート |
得られるデータ | 手書きメモ、インタビューの記録、写真など | 大量の数値データ |
長所 | 言語情報が主体のため理解しやすい。本来の方向性や現状の修正点を探るのに適している。 | サンプル数が多い為、誤差が少ない。数値を介するので全体の構造が把握しやすい。 |
短所 | 統計的に信頼できるサンプル数が集められない。分析に時間を要する。 | 設定した質問についてしか情報が得られない。質問の選択に経験が必要である。 |
定性データの分析
要素化
調査で得られた事実を書き出し、切り分ける。
内容ごとにまとめることで、再編集が可能な状態にする。
グループ化
関連のあるデータをひとまとめにして意味を理解する。
調査対象を属性によってグループ分けし、グループごとの特徴をあぶり出す。
構造化
グループ間の包含関係や因果関係を見出し、情報を大局的に捉え直す。
理解度を深めたり、そのデータを説明するためのキーワードを見出す。
定量データの分析
グラフ化
表計算ソフトなどを用い、グラフ化することでデータを可視化する。
クロス集計
調査対象の属性や示したデータによってデータを細分化して扱い、
群間の比較をすることで部分的な法則性を見出す。
統計処理
データ群の特徴を示す「代表値」や「散布度」を得る。
- 代表値
- 平均値(個々の測定値の総和をデータ個数で割ったもの)
- 最頻値(最も頻度の高い測定値)
- 中央値(測定値を大きさ順に並べたとき、丁度中央になる値)
- 散布度
- 分散(各測定値と平均値の差の2乗したものの平均。平均からどれだけ散らばっているか)
- 標準偏差(分散の正の平方根をとった値。分散で2乗した単位をもとに戻す)
参考
記事のデータ
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公開日 | 2011年2月23日 |
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タグ | フィードバック/分析/情報を整理する/技術と手法/用語 |
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