まとめる、くくる

既存の情報やコンテンツ、機能を「まとめる」だけで、新たな価値を生み出すことができる。
いろいろなまとめかた
- 関連情報、周辺情報をまとめる
- サービスをまとめる
- コンテンツをまとめる
- 機能をまとめる
まとめる例
情報をまとめる
- ポータルサイト
- 情報が溢れるインターネットへの「入り口」となるべく、多くのポータルサイトが存在する。
- Yahoo! JAPAN
- goo
- 価格比較サイト
- 多くのショップの商品情報を一同に集めることで、価格やサービスを比較することができる。
- 価格.com
- コネコネット
- まとめサイト
- 独自のフィルタリングで多様なトピックスを切り取り、まとめることができる。
- NAVERまとめ
- ランキング
- 人気のあるものや事柄をまとめて紹介することで、さらなる価値を付加している。
- ORICON STYLE
サービスをまとめる
- ショッピングモール
- 大規模なショッピングモールが旧来の商店街にとって代わっている。大規模な駐車場をもち、日常生活に必要なほぼすべての商品を買うことができる。
- イオン
- 三井アウトレットパーク
- ECモール
- Webを利用したビジネスモデルとしては古株で、新たな販売方法や集客方法が次々と登場しているが、現在でも高い集客力を持つ。
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- エンターテイメント施設
- 都会型のレジャーとして、多様なサービスを提供する複合施設が増加している。
- ラウンドワン
- 遊園地、動物園
- スーパー銭湯、健康ランド
コンテンツをまとめる
- ベストアルバム
- 以前とは異なり、キャリアの早い段階でベストアルバムを提供するアーティストが増えている。
- ザ・ビートルズ・ボックス
- オムニバスアルバム
- 国内では洋楽のオムニバスアルバムや企画もののアルバムが人気を集める。
- 全集
- 年代毎、内容毎などで再編集しているものが多い。
- 藤子・F・不二雄大全集
- 村上春樹全作品 1979~1989 全8巻セット
- 村上春樹全作品 1990~2000 全7巻セット
- 分冊百科
- 体系的な資料としての価値だけではなく、入手しやすさや継続性など別の魅力がある。
- デアゴスティーニ・ジャパン
- 幕の内弁当、懐石料理
- 和食では洋食に比べて、家庭料理であっても沢山の主催、副菜を食する。
機能をまとめる
- スマートフォン
- 電話にカメラ、インターネットブラウザ、スケジュール帳など複数の機能を付加したスマートフォンが主流となりつつある。
- docomo
- au
- softbank
- ラジカセ、システムコンポ、テレビデオ
- かつて日本のメーカーが得意としていた多機能ガジェットの血流は現代のハイテク家電に受け継がれている。
- キャンピングカー
- 「車」と「家」をまとめたというよりは「車の居住性能を高めた」というほうが正確かもしれない。潜在的に持っている機能や役割を高めることで、「まとめる」ことと同じ効果を生み出すこともある。
まとめるメリットとデメリット
メリット
- 確実である
- その事柄について知識の浅いユーザーにとっては、先達のフィルタリングを経たエッセンスを効率よく知ることができる。また手軽にその情報に触れることができ、わざわざ自分で選びたくないユーザー、失敗したくないユーザーにとって利便性が高い。
- 効率が良い
- モノならば場所を、情報ならば保管や公開のリソースを、商品ならば入手の費用を節約することができる。
- 発見がある
- 多くの情報に一度に接することができ、興味のある事柄を発見したり、既知の事柄であれば新たな魅力の発見につながる。
デメリット
- 焦点がぼやける
- 濃度の高い情報に連続して触れると、情報間のコントラストが低くなり、重要な情報が見出しにくくなる。またエッセンスのみ取り出した場合は周辺情報が不足し、専門性が低くなる傾向がある。
- コストが曖昧になる
- まとめて取り扱うことで、各要素の単価やコストが判断しづらい事が多い。また別々に入手したほうが割安になる場合もある。
- まとめられた情報の評価や状態が全体に影響する
- 構成要素の一つに欠陥やトラブルがあると、その影響や評価が全体に及ぶ。たとえば家電などではひとつの機能の故障のために他のすべての希望が使えなくなることもある。
参考
記事のデータ
文責 | |
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公開日 | 2011年10月7日 |
カテゴリー | |
タグ | ラベリング/情報を整理する/技術と手法/構造化 |
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