メモのとり方

会議やセミナーなど、メモをとる必要がある場面は多い。効率的で効果的なメモのとり方について考える。頭がよくなる「図解思考」の技術から抜粋して加筆。
一般的なメモのとり方「箇条書き」
メモをとるときには「箇条書き」が用いられることが多い。しかし、箇条書きには次のような弱点がある。
箇条書きメモの弱点
- 言葉をすべて書く必要がある
- 話が飛ぶと関係性や構造がわかりづらい
- 問題点がつかめず、矛盾に気がつかない
- 覚えられない、記憶に残らない
- 一度書いたら展開しづらい
- 資料を作る際にはもう一度図式化が必要
箇条書きにかわる「図解」
一方、四角形と矢印を使って行う「図解」では、箇条書きで行う場合の弱点を大きく補うことができる。
図解メモの特徴
- 言葉を省略できる
- 話が複雑でも関係性がわかりやすい
- 抜け漏れ矛盾を発見しやすい(MECE)
- 記憶に定着しやすい
- 後からアイデアを展開しやすい(マインドマップ的)
- 報告書やプレゼン資料などに転用できる
図解でとるメモの流れ
- 予想する
- おおまかな話の流れを予想する。
- 聴く
- 情報を取り入れる。
- 理解しながら描く
- 情報を咀嚼し、整理しながらメモを描く。
- 抜け漏れのチェック
- 図としてみたときに必要なパーツが不足していないかを考え、抜け漏れを見いだす。
図解メモで知っておくべきこと
- 基本は四角形と矢印のみ
- 図解メモには複雑な図形は不要である。多くの場合、四角形と矢印で事足りる。
- 複雑に見えるのは要素が多いだけ
- 複雑に思える内容も、実は要素が多いだけである。部分毎に分解すれば単純化できる。
- パターンを増やす
- 図解メモのパターンを沢山身につければ、より効率的にメモをとることができる。
矢印の種類と使い方
- 矢印:財、サービス、命令、手順場所などの動き
- 2つの矢印:往復、交換など
- 両頭矢印/実線:強調、対立などの関係
- 太い矢印:強さ、着目点
- 分岐矢印、分岐線:フロー、階層、論理など複雑なものの構造
- 点線/点線の四角形:過去や未来
よく使う図解メモのパターン
- ツリー型
- マトリックス型
- フロー型
- サテライト型
- サイクル型
- グラフ型
ツリー型
レベル別に分類し階層状に(構造)、論理的思考(ロジックツリー)
マトリックス型
異なる2軸の組み合わせで分析
フロー型
行動、手順などを時間的な流れで
サテライト型
一つも外せない要素の相互依存関係
サイクル型
循環的な流れ、カイゼン
グラフ型
数量の変化、一般との比較
cf.グラフの種類と選び方
まとめ
箇条書きメモをやめて図解メモを試してみる価値は十分にある。「マインドマップ」でとるメモは図解メモと箇条書きメモの中間に位置し、図解メモと同様のメリットが予想される。図解メモには慣れが必要であり、パターンを増やすことでより高い効果を得ることが出来る。
参考
記事のデータ
文責 | |
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公開日 | 2014年11月13日 |
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タグ | ビジュアルデザイン/情報を整理する/情報を集める/技術と手法 |
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