付箋の使い方

「ポスト・イット(住友スリーエム)」に代表される付箋(ふせん)は、オフィスや学校で欠かせない文房具の1つになっており、コンピューター上でも付箋と同じ役割を実行できるソフトウェアやサービスが数多く存在している。「付箋」は情報の整理や管理に効果的なツールである。
行動をマネジメントする
ToDoとして
付箋に「やるべき事」を記し、ToDoリストとして使う。デイリー表示の手帳などと合わせて使うと効果的である。また、長期的なToDoリストのためにマンスリー表示の手帳やカレンダーがあるとさらに便利である。
重要な順、優先させる順に色や大きさを変えるのもよい。
付せんをToDoリストのツールとして用いる一番の効果は、「付箋をはがす」作業によってその項目の完了を実感することができることである。
記憶を呼び起こす「鍵」として
現代社会ではマルチタスクをこなす能力が必要とされる。複数の作業を同時に行っていると、「作業の切替時」に大切な事を忘れてしまう場面も多い。PCのディスプレイやキーボード、財布や携帯など、作業の切り替え時に目にするであろう「モノ」に、とりかかる作業で忘れたくない事柄を記した付箋を貼ることで、記憶を呼び起こす鍵とすることができる。
アイデアを記す
メモ、ノートとして
会議や講演会などに参加している時、また人と打ち合わせをしている時などに、気がついたことや思いついたことはノートや手帳ではなく付箋に記す。付箋であれば後で並べ替えや取捨選択を簡単に行うことができる。
ブレインストーミングのツールとして
PCやクラウドを利用したブレインストーミングのツールが沢山登場しているが、一番手軽に使えるのは「紙の付箋」である。登場したアイデアをどんどん書き出して、最終的な取捨選択やカテゴライズも容易だ。一度紙の付箋を使ってブレインストーミングした後、それをPCなどでデータベース化すると、効率よく並べ替えることができる。
cf.ブレインストーミング
効果的な読書に
ブックマークとして
シンプルに、本の栞(しおり)として用いる。栞の紛失や落下のおそれも少なく、読書中も裏表紙などに貼りつけておけば紙の栞の煩わしさから開放される。
ポイントのメモライズとして
栞と同じ使い方だが、より能動的に本を読むために付箋を使うこともできる。
重要なポイントが書かれたページの端を折る「ドッグイヤー」がよく使われるが、付箋であれば本を傷めること無く同じ役割を果たすことができる。またタブレットPCや電子ブックリーダーでも気軽にメモをとることができる。
ToDoりすとと同様色や形をいくつか用意すると効果的だが、付箋を貼る位置にルールを設けると単色の付箋であっても少なくとも3種類の内容を指示することができる。たとえばわからない言葉が登場した場合はページ上部に付箋を、重要なポイントはページ下部に付箋を、また理解が不足していそうな箇所にはページ横から付箋を貼り付けるなどすると、再読や引用の際に役立つ。
記事のデータ
文責 | |
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公開日 | 2011年5月3日 |
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タグ | ラベリング/実践例/思考法/情報を利用する/情報を整理する/技術と手法/構造化/発想法 |
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