SEOから情報デザインを考える

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検索エンジンはユーザーのあいまいな要求に答えて、求めている情報を持ったWebサイトのリストを返す。そのリストを生成する仕組み(アルゴリズム)は公開されていないが、SEO(Serch Engine Optimize、検索エンジン最適化)の技術から予想できる部分も少なからずある。(若干古いものもあるが)定番とされているSEOの技術から、リバースエンジニアリング的に「検索エンジンがWebサイトに求める情報デザイン」を推測する。

情報の信頼度に関わる要素

ある情報が信頼できるかどうかをコンピューターに判断させることは難しい。得られる様々なデータを組み合わせて情報の信頼度を評価している。

ドメイン

ドメインの年齢(取得してからの長さ)が長いほうが信頼度の高いサイトとされる。また「『.gov』や『.go.jp』ドメインは政府機関なので信頼できる」など、ドメインの種類によって評価する。さらに、「Whois」などでわかるドメインの登録情報や、過去の履歴も評価の対象となる。

サーバー

サーバーの稼働時間でも信頼度を評価する。コンテンツの言語とサーバーの場所も評価の対象となっていると考えられている。

ページ年齢

ドメインだけでなく、ページが公開されてからの経過時間が長いことも評価の対象となる。

言語、コンテンツの一貫性

記述されている言語や、提供されている内容に一貫性があると信頼度の高いサイトであると評価される。

安心感を保証するページ

コンタクトフォームやプライバシーポリシー、利用規約を掲載したページがあると信頼度が高まる。

ソーシャルブックマークサイトからの被リンク

ソーシャルブックマークサイトに多く登録されているサイトは信頼度が高いと判断する。

ブランド

ドメイン名や企業名などで情報の信頼度を判断する。

外部リンク

紹介しているリンク先ページの品質や、外部へのリンクドメイン数、ページ数によって情報の信頼度を相対的に評価する。

情報の質に関わる要素

情報の質についてもコンピューターは判断することができない。客観的で定量的な評価の基準を設け、質の高い情報が掲載されているかどうかを判断している。

コンテンツ量

ページ数が多く、容量の大きなサイトは情報の質が高いサイトであると判断する。

トラフィック、再訪問や新規セッションなどのパターン

多くの人が訪れるサイトは質の高い情報があると判断する。また、再訪問率が高い(リピーターの多い)サイトは質の高い情報があると考える。

情報の深さと専門性

広い範囲のトピックスを総花的に扱っているか、あるいは専門的な内容を扱っているかを分析し、情報の質を評価している。

外部サイトからのリンク数

外部サイトから多くのリンクが張られていると、質の高いサイトであると判断する。

オーソリティサイトとのリンク

その分野のオーソリティサイト(権威となるような有力なサイト)からリンクを受けていれば質の高いサイトであると評価する。

情報の新鮮さと独自性に関わる要素

新しく提供された情報、特に独自の情報を提供しているサイトを検索エンジンは評価すると考えられている。

リンクとそれ以外のテキスト量との比率

「全体のテキストに占めるリンクの比率」が高いサイトは「ポータルサイト」としての役割が大きく、独自の情報を発信しているサイトではないと判断する。

サイト全体の更新頻度と更新の割合

サイトの更新頻度や、検索エンジンに最後にインデックスされた時から全体でどの程度の内容が更新されたかをもって情報の新鮮さを評価する。

コンテンツの時事的要素

Web全体で急に使用されたり検索されたりするようになったキーワードを使用しているかどうかで情報の新鮮さを評価する。

使用するフレーズの新鮮さ

上記とは逆に、他サイトで使い回されていない言い回しを使用しているかどうかで独自性を分析する。

類似ページの有無

そのサイト内外で類似したページや重複したコンテンツがあるかどうかが評価される。特に外部サイトから複製されたコンテンツでないことは重要であると考えられている。

情報のラベリングと構造に関わる要素

情報の構造はわかりやすさに大きく影響する。またタグ付やラベリングが適切に行われているサイトは検索エンジンにも好まれる。

URL

ドメイン名やディレクトリ名など、URLにキーワードが含まれていると検索エンジンに好まれると考えられている。

HTML構造とURL構造

ページの論理的構造であるHTML構造だけではなく、サイト全体の構造も評価の対象となる。

正しいHTMLコード

正しいマークアップがされていることが望まれる。特に画像のALT属性や、タグによる重要キーワードの強調が評価される。

タイトル

タイトル内のキーワードの有無やその位置が評価の対象となる。

CSS、JavaScriptの外部ファイル化

本来情報構造には関係がなく、Webサイトの装飾や使い勝手を担うCSSやJavaScriptを外部ファイルとして切り離しているかどうかが構造の評価に影響する。

共通部分とそれ以外の部分でのリンク

ナビゲーションの適切さと、それ以外の内部リンクのネットワーク状況が構造の評価の対象となる。また同一のページに対しては同一のアンカーテキストを使用しているかどうかが、外部へのリンクは「nofollow」属性を使用しているかどうかが同様に評価される。

XMLサイトマップ

コンピューターにとってわかりやすい、XMLのサイトマップが存在するかどうかが評価の対象となる。

情報の正確さとわかりやすさに関わる要素

これまでに挙げた項目と比べるとコンピューターを介した判断がより難しいと思われるものの、掲載されている情報が正確なものかどうか、またわかりやすい形で提供されているかを検索エンジンは重要視している。

単語のスペリング

各単語が正確にスペリングされていると検索エンジンに好まれる。

アクセシビリティ

文字の大きさや背景とのコントラストなど、誰にでも閲覧しやすいサイトは評価が高い。

エラーページ

404ページやその他エラーページがきちんと設定されているかどうかが評価される。

ページの読み込み時間

ページのロードが完了するまでにかかる時間が短いほど評価される。

訪問者の閲覧パターン

そのサイト内でのユーザーの動きや、類似サイトと比較した際の直帰率が評価される。

スパム歴

コメントスパムやその他のリンクスパム、また隠しテキストによるスパム行為を過去に行ったかどうかが評価の対象となる。

まとめ

予想したとおりではあるが、やはり「オリジナルで質の高いコンテンツを適切なマークアップでわかりやすく提示する」ことが検索エンジンの求める情報の提示方法であることがわかる。その頻度が高ければなお良い。
検索エンジンのアルゴリズムもますます進化し、曖昧な文章やつぶやきからも適切なコンテンツを持つページをピックアップしてくれるようになった。しかし、情報デザインを意識してWebで情報を発信することは情報の影響力や再利用性を大きく高めるため、今後も積極的に取り組む必要がある。

参考

記事のデータ

文責IDIA.JP
公開日2011年11月23日
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