情報検索技術とパーソナライズドデータベース

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情報を整理、分類するのではなく、検索技術を高めることでより効率的な知的生産を行うことができる。その際「自分用のデータベース(パーソナライズドデータベース)」が有用である。

知識よりも検索技術

これまで、特に知的生産の現場では、知識の量や経験が最も重要な要素であった。また、知的生産のために必要な知識や情報を整理することは、すべての知的生産者に必須の技術であり、同時に大きな負担でもあった。

しかし、昨今のIT技術の発達、特にコンピューターの高性能化と記憶媒体の低価格化、検索アルゴリズムの向上などにより、効率的な知的生産には「情報を記憶する技術」や「情報を整理する技術」よりも「情報を検索する技術」が必要であることがわかってきた。

一方で、インターネットの普及とともに、個人で手に入れることのできる情報、個人で処理しなければいけない情報の量は爆発的に増加しているため、情報検索技術の重要度は増す一方である。

cf.情報検索の7ステップ

さらにIT技術が進歩すれば、コンピューターが曖昧な質問にも適切に答えられるようになる可能性がある。それを実現する技術の一つが「セマンティック検索」であるが、その実用化までにはもうしばらく時間がかかりそうである。現段階では、求める情報がどこにあるか、またその情報をどうすれば引き出せるかという「知識を外部化」するための技術を身に着けておく必要がある。

cf.セマンティックウェブ

また、情報を探すことが簡単になると、得られる情報の量が増え、中には不要な情報(ノイズ)も混じってくる。このノイズをうまく除去し、求める情報のみを得る技術も必要となってくる。

cf.情報のSN比

知識の外部化

知識の外部化を実践する方法は、大きく次の2つに分けることができる。

  1. インターネット上に存在する情報を検索エンジンで探す
  2. 自分専用のデータベース(パーソナライズドデータベース)を構築し、利用する

2種類のパーソナライズドデータベース

パーソナライズドデータベースはさらに2つに分けて考えることができる。

自動で生成されるデータベース
毎日の活動で自然にデータが蓄積するデータベース。メール、ブログ、SNSなどが該当する。
意識して構築するデータベース
カテゴリー分け、タグ付けを行ったデータベース。PCのローカルファイルや住所録などが該当する。また「自動で生成するデータベース」をカテゴリー分け、タグ付けをして強化することもできる。

「意識して構築するデータベース」の上手な作り方

クラウドで展開するサービスを利用する
データベースの編集、利用がいつでもできることが重要である。
カテゴリー分けやタグ付を行う
この時、以下の様な理由からタグ(ラベル)はカテゴリー(フォルダ)よりも実用的である。まず、データベースの運用開始後も増減や変更が(カテゴリーに比べると)容易である。またタグはカテゴリーのように深い階層構造を取る必要がない。そして一番重要なのは一つの情報に複数のタグを付けることができることである。これは情報の整理で問題となる「こうもり問題(こうもりは鳥類か哺乳類か、というように、情報が持つ複数の属性のうちの一つだけに着目しなければならないという制約)」を解決するのに有効である。
索引をつける
検索する際にきっかけとなる「索引」をつけておけば、そもそも情報を整理する必要さえなくなる。
cf.索引のすすめ

パーソナライズドデータベース構築のためのツール

Gmail
定番のWebメールサービス。
Evernote
多様なファイルをクラウド上で保管、編集できる。
Dropbox
多様なデバイスからアクセスできるファイル保管場所。
Facebooktwitter
「いいね」や「リツイート」によって簡単に情報の切り抜きや保存ができる。
スマートフォン
PCよりも手軽にインターネットを利用することができる。
Adobe Acrobat
検索に適しているPDF形式のファイルを作成できる。
デジカメ、スキャナ
様々な情報をデジタル化することができる

参考

記事のデータ

文責IDIA.JP
公開日2012年7月28日
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