インストラクション

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インストラクション

インストラクションとは

インストラクション(英:instruction)とは、「指示」や「教示」、「命令」のことである。すべてのコミュニケーションの半分はインストラクションである、と考える学者もいる。ここでは、他人に何かをやって欲しいときに取る行動を指すものとして扱う。

インストラクションを掘り下げる

3種類のインストラクション

インストラクションはおおきく3つにわけることができる。

過去に関するインストラクション
知識の伝達:学校の授業、マニュアルなど
現在に関するインストラクション
即座に対応が求められるもの:上司からの指示、親の注意など
未来に関するインストラクション
目標や希望:スケジュール、企業のミッションなど

インストラクションの5つの要素

インストラクションは普段の生活の中でそれを意識することなく行われているが、いずれのインストラクションも5つの要素から構成されている。

  • 送り手:givers、インストラクションを出す人
  • 受けて:takers、インストラクションを受ける人
  • 内容:content、インストラクションの内容
  • チャネル:channel、インストラクションを伝達する手段
  • コンテクスト:context、インストラクションを伝達する場面や背景

送り手や受け手の能力が不十分だったり、チャネルやコンテクストが適切で無い場合、インストラクションは失敗する。

良いインストラクション/悪いインストラクション

良いインストラクションとは

良いインストラクションは次の6つのポイントを含んでいる。

  • 使命:目的、意図
  • 最終目的:把握できる目的
  • 手順:実際の指示内容
  • 時間:実行するのに必要な時間
  • 予測:実行するにあたって起こりそうなこと
  • 失敗:失敗を示すシグナル
例)パーティへの出席をお願いする場合
  • 使命:パーティに参加する
  • 最終目的:パーティ会場に到着する
  • 手順:電車で移動した後、駅から徒歩で向かう
  • 時間:駅から10分程度
  • 予測:駅の出口を間違える可能性がある
  • 失敗:5分ほど歩いて海が見えない場合は方向が逆
例)会議での発表準備を指示する場合
  • 使命:会議で恙無く発表する
  • 最終目的:発表用の資料をつくる
  • 手順:10分程度の発表で用いるスライドと配布する資料を作成する
  • 時間:2時間から3時間程度
  • 予測:データが不足している可能性がある
  • 失敗:図表や写真のない、文字ばかりの資料になる
例)子供に勉強をさせたい場合
  • 使命:子供の成績をあげる
  • 最終目的:期末テストで平均点が80点以上になる
  • 手順:テレビゲームで遊ぶ時間を勉強時間にふりかえる
  • 時間:1日2時間程度、今学期中継続する
  • 予測:隠れてテレビゲームで遊ぶ
  • 失敗:中間テストの平均点が70点未満である

悪いインストラクションとは

インストラクションが良くないと、受け手が実行したくてもできなかったり、実行したくなくなったり、あるいは外から押し付けられている印象を受ける。悪いインストラクションには次のような特徴がある。

送り手
受け手の理解力や能力を把握していない
受け手がわからないことを伝えようとしたり、できないことを求めたりする
受け手の観点に合わせて翻訳していない
主体が送り手視点になっていたり、用語が専門的である
従うことを強要する
インストラクションを拒否する権利を与えない
受け手
インストラクションを受ける準備が出来ていない
タイミング、集中力などが不十分
実行出来る能力が無い
実行する能力が不十分である
送り手を信頼していない
送り手と受け手との間に信頼関係がない
内容
良いインストラクションのポイントが押さえられていない
使命/最終目的/手順/時間/予測/失敗のポイントを押さえていない
あいまいである、要点が欠落している
使命や最終目的がわかりにくい
情報が少なすぎる、あるいは多すぎる
具体的な行動を起こしにくい
チャネル
伝達手段の選択が適切ではない
そもそも伝わっていない、あるいは十分に伝わっていない
時間が経過している
伝達するタイミングが遅い
主張や約束に虚偽がある
伝えるために用いた情報に嘘がある
コンテクスト
関連情報が無い
複数のゴールが想定出来るにもかかわらず、それを絞り込む情報が無い
手本がない
これまでの成功例や目標となるものがない
慣例から外れる
適切な予告なしにこれまでの慣例から外れる

インストラクションで気をつけたいこと

以上のことから、インストラクション(あるいはコミュニケーション)で気をつけたいことを次のようにまとめた。

翻訳
相手の能力や知識、環境を意識しながら、翻訳をするつもりで行う。
手段と文脈
インストラクションを行う方法だけで無く、タイミングや環境、周囲の情報に注意する。
信頼
送り手と受け手の間にしっかりとした信頼関係を築き、命令にならないようにする。
予測と確認
起こるであろう変化や失敗をあらかじめ予測し、都度確認する。

参考

記事のデータ

文責IDIA.JP
公開日2016年1月30日
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