ナレッジファンネル

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ナレッジファンネルは知識作成の一般的なモデルである。ビジネスや労働を考える際以外にも、問題解決に役立つ場面は多い。

ナレッジファンネルとは

「ナレッジファンネル」=「Knowledge Funnel」。日本語では知識の漏斗(ちしきのじょうご)。ロジャー・マーティン(経営思想家・カナダ)が提唱。知識は流れを持って移動し、それに伴い仕事の形も変化していく。その収束する様を漏斗になぞらえている。

  1. ミステリアス(Mysterious)
  2. ヒューリスティック(Heuristic)
  3. アルゴリズム(Algorithm)

ナレッジファンネルの第4段階

アルゴリズムの後に「コード(Code)」を置く場合もある。

  1. ミステリアス(Mysterious)
  2. ヒューリスティック(Heuristic)
  3. アルゴリズム(Algorithm)
  4. コード(Code)
ナレッジファンネル

各段階の説明

ミステリアス(Mysterious)

神秘的。体系化されておらず、雑多な状態。

ヒューリスティック(Heuristic)

発見的、あるいはパターン認識的。経験則に基づき、ある程度の区分けと整理がなされている状態。

アルゴリズム(Algorithm)

定式化した手順。理論としてまとめられた状態。

コード(Code)

プログラム。極限まで単純化された状態。

情報におけるナレッジファンネル

ミステリアス(Mysterious)
膨大な量のデータが関係性を持たずに存在する状態。
ヒューリスティック(Heuristic)
先駆者が経験に基づき整理し、有意な情報になった状態。
アルゴリズム(Algorithm)
多くの人の手によって理解、洗練、体系化され知識となった状態。
コード(Code)
知識を実践し、普遍的な知恵にまで昇華した状態。

データを整理、関連づけるところからスタートし、誰でも意思決定に利用できる段階まで昇華できると情報は本来の力をもつことができる。

仕事におけるナレッジファンネル

ミステリアス(Mysterious)
どのようにすれば良いのかわからない状態。
ヒューリスティック(Heuristic)
失敗や成功を経て、経験則から仕事の方向性や適切な手法がなんとなくわかる状態。
アルゴリズム(Algorithm)
仕事の構造やシステムが確立した状態。
コード(Code)
コンピューターや機械でもできるほど仕事が単純化された状態。

情報技術の発達やロボット技術の発達、労働のグローバル化が進むと、下流の2段階の仕事は減少する。仕事のうち、人間にしかできないこと、人間の本質に近いことは上流の2段階である。アルゴリズム的、コード的仕事が減ることは社会の生産性を高める一方で、就業率を下げたり報酬の格差を生むこともある。

イノベーションの採用分布におけるナレッジファンネル

ミステリアス(Mysterious)
イノベーター(革新的採用者)が担う。最初にイノベーションを採用する。
ヒューリスティック(Heuristic)
アーリーアダプター(初期採用者)が担う。情報を集め、判断しながら採用する。
アルゴリズム(Algorithm)
アーリーマジョリティ(初期多数採用者)、レイトマジョリティ(後期多数採用者)が担う。アーリーアダプターの蓄積した情報や経験を活かし、追随的、模倣的に採用する。
コード(Code)
ラガード(採用遅滞者)が担う。普及したモノを採用する。

イノベーターとアーリーアダプターのグループと、それ以外との間には大きなキャズム(chasm:おおきな隔たり)が存在する。イノベーションを広く採用してもらうためには、ある時点で提供する情報を変更したり、提供する方法を変更する必要がある。

参考

記事のデータ

文責IDIA.JP
公開日2014年4月11日
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