魅力的なデザインとは?

「魅力的」と感じるデザインには共通点がある。「なぜそれを魅力的に感じるのか」を考えることで魅力的なデザインとは何かを考える。
黄金比、白銀比
比率が黄金比や白銀比となるデザインは好まれる傾向がある。
cf.心地よいデザインのルール
黄金比、白銀比の例

- 名刺のサイズ
- ディスプレイのサイズ
擬人化形状
形状やパターンが人の形に似ていると認識されたとき、注意を引きつけられる。これは双方向のコミュニケーションが可能だと感じ、感情的なつながりが生まれるためである。
擬人化形状の例

- 人形
- コカ・コーラのボトル
ベビーフェイス効果
赤ん坊にみられる顔の特徴(丸顔、目の割合が大きい、鼻が小さいなど)をもつ人や物は、正直、無垢、無邪気、無力といった印象をあたえる。逆に「真剣さ」や「権威」、「専門性」といった印象は弱まる。
ベビーフェイス効果の例

- 猫や犬などの愛玩動物
- 陪審員(裁判員)制度
輪郭線バイアス
鋭角な部分をもつデザインよりも緩いカーブをもつデザインのほうが好まれる傾向。鋭角な部分をもつデザインは強い印象を与える効果があり、緩いカーブをもつデザインは肯定的な感情を与える。
輪郭線バイアスの例

- iMac G3
- 角丸処理
人物の魅力
魅力効果(魅力的な人の方が有能だと考える傾向)を利用することも魅力的なデザインを実演するひとつの方法である。「魅力的」とは、生物学的には「健康」であることや「繁殖力が高い」ことであるが、環境的には「所得が高い」ことや「中性的な顔立ち」、「メディアへの露出度の高さ」など、文化に因るところが大きい。
魅力効果の例

- 選挙
- ファッションモデル
まとめ
「魅力的である」と感じさせるターゲットや与えたい印象に応じて、
上記のデザイン・テクニックを1つ選び、または複数組み合わせて効果的に用いる。
参考
記事のデータ
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公開日 | 2011年3月3日 |
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タグ | ビジュアルデザイン/情報を表現する/理論 |
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