情報とは何か?

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情報とは何か?

「情報」は眼に見えないだけに定義することが難しく、辞書などでも「ある事柄についての知らせ」や「判断や行動するために必要な知識」と曖昧に定義している。現代社会における「情報」という言葉が指すものは何かを考える。

知識と情報

村上泰亮(日本の経済学者)は「反古典の政治経済学(上)進歩史観の黄昏・1992」で「一定の体系の下で整理された知識」を「情報」としている。一方で、次表のように「情報を経験から解釈したもの」を「知識」とする考え方もある。

データ事象や概念などの現象や性質を一定の条件のもとで整頓し、文字や数値といった形式で表現したもの
情報データのうち、意思決定に用いられたものや知識体系への事実追加、あるいは修正に役立った物
知識概念や手法などのように特定の用途に役立つよう体系的に組み立てられた情報の集合体
知恵知識を実践で昇華させた仮説、または知識によって得られる物事を理解する能力

cf.文系学生のためのコンピュータ概論

主体の存在、相関への適応、行動の統制

下嶋篤は、情報が知識になるには「主体の存在、相関への適応、行動の統制」が必要であるとする。

情報
ある状況と別の状況との間に性質の相関があるとき、一方の状況が他方の状況について知る手がかりとなる。こうした相関が成立するとき、一方の状況が多能の状況についての「情報を担う」という。
知識
ある状況の性質に基づいてほかの状況についての情報を獲得し、これを自分の行動を統制するのに使える方法で貯蔵したとき、この情報をその主体の「知識」とする。

不確実性を減らすもの

J・R・ガルブレイス(アメリカの経済学者)は

「職務を完遂するために必要とされる情報量と、すでに組織によって保有されている情報量とのギャップ」を「不確実性」

と呼んだ。このことから、「不確実性」を減らすものが情報である、と考えることもできる。また、クロード・シャノン(アメリカの数学者)とウォーレン・ウィーバーは「コミュニケーションの数学的理論」において、「情報とは、不確かなものを削減するもの」だと述べた。これは意味のあるものが情報だとする定義の裏付けとなっている。

人をドライブさせるためのガソリン

津田大介(ジャーナリスト)は「情報とは何か?」という問いに対して「人々が動き出すきっかけを与えるもの」「人をドライブさせるためのガソリン」と答えている。

JISによる「情報」の定義

日本における工業製品の様々な企画を定めているJISによると、情報とは

事実、事象、事物、過程、着想などの対象物に関して知り得たことであって、概念を含み、一定の文脈中で特定の意味を持つ物

であるとしている。

ユネスコ情報管理用語集による情報の定義

  1. 伝達される事実
  2. 情報の事実や概念を表現するために使用するメッセージ
  3. 人間がデータを表現する際に用いる約定に基づき、データに指定する意味
  4. 知識を増すために事実や概念を伝達する過程
  5. コミュニケーションによって増加した知識

情報を計測する

クロード・シャノンは「コミュニケーションの数学的理論」において、情報通信技術を通じて目に見えない「情報」を数量的に扱えるように定義した。また、情報の数値化には「情報の絶対的な評価」と「情報の可視化」が必要である。

日本における情報流通量

流通情報量とは、消費情報とは異なる、メディアによって届けられる情報の量をいう。総務省情報通信政策研究所「情報流通量インデックス」によると、平成21年(2009年)度の、日本全体での「流通情報量」は一日あたりDVD2.9億枚におよぶ。これはひとりあたりDVD2.3枚に相当する。またこれらのうち、99.996%の情報は消費されることなくスルーされる。

情報価値の相対性

ある情報の価値は情報の受信者に依存した相対的なものであるという性質のこと。

「未知」か「既知」か

ある人にとって情報が「未知」か「既知」かは本人以外は判断できないため、その人の行動によってその情報について「未知」か「既知」かを判断し、情報を可視化することができる。

1ビット

情報の「未知」と「既知」をそれぞれ「0」と「1」などで表すことができ、このように二者択一を可能にする情報量を「1bit」という。

情報の種類

一次情報
自分がみたこと、経験したこと
二次情報
一次情報をまとめたりしたもの
三次情報
情報元がわからないもの

問題解決のツールとしての情報

「情報」の重要性や必要性は、問題が発生したときや問題を解決しようとするときに高くなる。
このことから「情報」は「問題を解決するために必要な知識」であると考えることができる。

cf.問題とは何か?

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文責IDIA.JP
公開日2011年2月23日
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