GENELEC モニタースピーカー 6010A マットブラック

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GENELEC モニタースピーカー 6010A マットブラック

データ

メーカー
GENELEC

レビュー

概要

フィンランドの名門「GENELEC」のモニタースピーカー。入門機のポジションながら、本格的な要求にも十分に応える実力を持ったスピーカー。コストパフォーマンスの高さは同メーカーの上位のモデルや同じ価格帯の他社製品と比べても飛び抜けて高い。

良いところ

そもそも「『モニタースピーカー』と『普通のスピーカー』の違いは何か」という問いについては、Web上でもいろいろな説明をみることができるが、一言で言うと「音楽を作る人用か、音楽を聞く人用か」ということにつきる。一般的なスピーカーは様々な味付けがなされている音を出すのに対し、モニタースピーカーは音楽データの持っている音をそのまま出そうとする。これが、この6010Aにおいても一番の特徴であり、一番の魅力でもある。

ところで、スピーカーに比べると、ヘッドホンは低い価格帯であっても音の違いを明確に体感できる。よく「これまで聞こえなかった音が聞こえる」というレビューを目にするが、これはヘッドホンを評価するにあたりなかなか的を射た切り口である。解像度の良し悪しやフィット感、ノイズキャンセリング機能。ヘッドホンはこのような理由で「これまで聞こえなかった音が聞こえる」体験をすることができる。驚くことに、スピーカーである6010Aでもこの体験をすることができるのだ。

次に、これはモニタースピーカー全般の特徴とも言えるが、6010Aは設置できる環境や使い方がかなり限定されている。6010Aの音が良いからといって、広い飲食店のメインスピーカーにすることはできない。PCや音楽機器のそばにおいて、椅子に座りながら聴くのに適している。また、6台、あるいは7台揃えて、ホームシアターを組むのにもおすすめである。音の指向性が思った以上に高く、結構な音量を出していても少し角度を変えたり離れたりすると音の聞こえ方が大きく変わる。一見ネガティブな特徴にも思えるが、共同住宅での利用にも向いている、と考えることもできる。

飽きの来ないオーソドックスなデザインも魅力の一つだ。マットブラックはGENELECのスピーカーで一番長く採用されている定番カラーである。現在は艶ありブラックやホワイトをラインナップに加え、計3色のラインナップ(シルバーは廃盤)で販売されているが、黒い色の多いPC音楽機器、アルミの質感を生かしたMacの周辺で使うことを考えるとマットブラックが一番おすすめのカラーである。

剛性の高い金属製の筐体も特筆すべきポイントである。ゴム製の足はインシュレーターの役割も果たし、ボディ重量との相乗効果でかなり音量を上げてもビリビリ震えることなく音を出し続ける。

気になるところ

価格が高い。こう書くと「コストパフォーマンスが高い」という冒頭の説明に反するが、それでもやはりペアで60,000円(一本3万円前後)を超える出費は痛い。おそらく人生で触れる機会の少ない「メイド・イン・フィンランド」の製品であるが、円高のパワーも一切通用しない(海外から個人輸入したとしても、国内正規品とほぼ同等の金額となる)。また、快適に使うためには音量を調整する「ボリュームコントローラー」が必須なので、さらに数千円の出費が必要となる。

音の特性としては、デジタル環境で制作されるハウスやテクノ、ポップに強く、生音や空気感を大切にするジャズやクラシックには弱い部分が感じられる。しかし、音楽を聞くにあたって演奏者や制作者の意図を汲み取ることをよしとするのであれば、最良の選択肢の一つと言っても過言ではない。

まとめ

5万円前後で高性能なPC用スピーカーを選ぶとすれば、Bose社の「Bose Computer MusicMonitor」あたりが対抗馬となるだろう。「Computer MusicMonitor」は大きさからは想像できないほど高解像度で迫力のある音を鳴らすことができる。スピーカー選びは「音の好み」や「聞く音楽」で選ぶのが正しい。ただ、性能的に5年と持たないPCに比べて、PC用スピーカーは10年単位で長く使うこともできるので、迷ったのであれば「よりよいもの」を選んでおくのも手である。

参考

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GENELEC モニタースピーカー 6010A マットブラック

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文責IDIA.JP
公開日2012年7月22日
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