シャープ FREED EC-SX200

データ
- メーカー
- シャープ
レビュー
概要
バッテリーを取り外す事が出来るコードレスクリーナー。
良いところ
コードありの掃除機とコードレスクリーナーとを比べると、次のような差異がある。
コードあり | コードレス | |
---|---|---|
大きさ | おおきい | ちいさい |
重さ | 重い | 軽い |
使用の手軽さ | 面倒 | 手軽 |
吸引力 | 強い | 弱い |
作業可能時間 | 長い | 短い |
価格 | 安い | 高い |
これらの視点を理解すると、各メーカーが「短所を改善する」か「長所を伸ばす」ことで製品のセールスポイントとしている事が分かる。今回紹介する「シャープ FREED EC-SX200」では、「軽さ」と「使用の手軽さ」を延ばし、「吸引力」を高めることで商品の特徴としたようだ。
一番の特徴である「取り外し可能なバッテリー」には、メリットがいくつかある。まずは「本体の収納場所の選択肢が広がる」ことだ。バッテリー内蔵式のコードレスクリーナーでは、必然的にコンセントの近くが収納場所となる。バッテリーだけ別で充電できると、置く場所の選択肢は増える。付属のフックを取り付ければ、よく使う場所の壁にとりつけることもできるので、掃除の頻度もあがる。
次のメリットは「予備の充電池を準備できる事」と「バッテリー交換時に本体を持ち込まなくても良い事」である。昔のコードレスクリーナーに比べると、効率が良くなったとはいえ、同商品の実作業可能時間は最長でも20分程度である。予備のバッテリーを充電しておけば、もう少しだけ掃除したいときに待たなくてもすむ。また携帯電話等と同様、コードレスクリーナーも数年でバッテリーがへたってきてしまうのだが、バッテリー内蔵型のモデルは家電店等に持ち込みメーカー修理をする必要があるようだ。バッテリーが取り外し式であることのメリットは意外と多い。
取り回しの用意なコードレスクリーナーは、掃除へ向かう気持ちのハードルを大きく下げてくれる。床でも、机や棚の上でも、ほこりに気がついたタイミングで掃除をすることができる。しかし、その吸引力はコードレスではないタイプに比べると驚くほど弱い。たとえワンルームのこぢんまりとした部屋であっても、全ての掃除をコードレスクリーナーですませるのは作業可能時間の短さもあって難しいように思う。コードレスクリーナーは通常の掃除機や、ロボット掃除機のサポートとして用いる事で、はじめてその特徴を活かすことができそうだ。
高価なものが多いコードレスクリーナー市場において、「シャープ FREED EC-SX200」は実売2万円台で販売されている非常にお買い得な機種だ。フィルター式や紙パック式をのぞけば、もっとも安価な部類に入る。それでいて生活家電にありがちな野暮ったさもなく、部屋の片隅においておく事も出来るデザインを兼ね備えており、「すぐに」「手軽に」掃除する事を目的としたコードレスクリーナーとしてバランスの良い商品であるといえる。
気になるところ
サイクロン式の集塵機能を備えているため、予想以上に大きな音がする。またダストカップも小さいので、ゴミの量が少しでも多くなるとダストカップの中にゴミが偏り、回転しなくなることもある。また作業時間はやはり短く感じる事もあり、そんなときに電源コードを接続してじっくりと使いたい、という希望に応える仕様となっていないのが惜しまれる。
まとめ
前述したように、コードレスクリーナーは他の掃除機を組み合わせて使うとその実力を発揮することが出来る。普段の掃除はロボット掃除機で、床以外のほこりに気がついたときにはコードレスクリーナーで、そして週末等時間のあるときにはしっかりとした掃除を通常の掃除機で行えば、日々の負担が少なく快適な部屋を維持する事が出来る。「シャープ FREED EC-SX200」はそれをサポートする道具として必要充分な機能とデザインを備えたよい商品である。
参考
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記事のデータ
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公開日 | 2015年7月29日 |
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